親の困りごとから読む

子どもの「好き」「苦手」はどう見つける?

この記事でわかること

得意なものを決めるより、「またやりたいこと」「助けがあるとできそうなこと」を一つずつ見つけましょう。一度の反応で、好き嫌いや性格を決めなくて大丈夫です。

子どもの「好き」「苦手」はどう見つける?
この記事の目次

「上手」より「もう一回」を見てみる

絵がうまく描けたか、最後までできたかだけを見ていると、本人が楽しんだ部分を見落とすかもしれません。色を混ぜる時間が好きなのか、完成品を見せるのが好きなのか。同じお絵描きでも、楽しみは違います。

次の休日は新しい習い事を探す前に、家や公園で何に戻ってくるかを眺めてみます。「さっきの葉っぱ、また見に来たね」と見えたことを伝え、本人の言葉があれば聞きましょう。

  • 繰り返し手を伸ばしたものは何か。
  • 途中で手が止まったのは、どんなところか。
  • 一人・大人と一緒・友達と一緒で様子が違うか。

「苦手」の中を少しだけ分ける

工作を嫌がっても、作ること全体が嫌いとは限りません。のりが手につくのが嫌なのか、切るところが難しいのか、作るものが思いつかないのか。答えを決めず、「どのところならやってみたい?」と聞いてみます。

たとえば切る部分を大人が担当し、貼るところを本人に任せる方法があります。触りたくない素材なら別の材料に。手助けを変えた後も嫌なら、そこで終えて構いません。

好きなことを、すぐ課題にしない

虫を見つけるのが好きだからと、名前を覚える課題まで一度に増やす必要はありません。「どこへ行くんだろう」と一緒に見ている時間も楽しめます。本人が調べたいと言ったら図鑑を開く、という順番もあります。

興味が変わったら、前に好きだったことを続けさせなくても大丈夫です。「前は好きだったのに」より、「今日はこっちなんだね」と、今の選択を確かめます。親の思う得意分野と違っても、すぐ修正しないようにします。

「好きなら上達するはず」と結果まで求めると、遊びの選び方が変わるかもしれません。作品の出来と、楽しかったかは別々に聞けます。人に見せずに作りたい日も、途中で壊す日もあるものとして、本人がどう楽しんだかを尋ねてみます。

観察を宿題にしなくていい

忙しい日に記録表を埋める必要はありません。「今日は砂を掘るのを楽しんでいた」など、思い出せることを一つ話すだけでも、次の遊びを考える材料になります。

親には見えない場面もあります。園の先生には「何が得意ですか」だけでなく、「最近、どんな遊びを自分から選びますか」と聞くと、家での姿と比べやすくなります。家と園で違っても、どちらかが本当と決める必要はありません。

今日は余裕がないなら、いつもの遊びを選んでもらうだけで十分。子どもの好きなこと探しが、親の負担にならない範囲で楽しみましょう。

4・5・6歳ごろなら、こんな工夫も

年齢は目安です。その日の様子や、本人が使いやすい方法に合わせて選んでください。

4歳ごろ

二つの遊びを短く試し、「またしたいのはどっち?」と現物を見せる例です。

5歳ごろ

「楽しかったところ」と「手伝ってほしいところ」を別々に聞く例です。

6歳ごろ

一緒に撮った作品などを見て、今もしたいことを確かめる例。理由の説明は必須にしません。

家で遊んでみるなら

自己理解について知る →

参考にした資料

子どもの気持ちや主体性を尊重する関わりについて、以下の資料を参考にしています。会話や年齢別の工夫は編集部が考えた例です。

資料の一覧と、参考にした内容
  1. 文部科学省「幼稚園教育要領解説」(平成30年2月)

    本文p.9〜11の、安心できる大人の存在、生活の見通し、興味や関心の広がりを参考にしています。園の教育に関する資料で、家庭の年齢別到達基準ではありません。

  2. こども家庭庁掲載「体罰等によらない子育てを広げよう!」

    冊子p.8〜13の、気持ちを聞くこと・環境の調整・保護者が休むことを参考にしています。本文の会話と手順は編集部の提案で、効果を検証した介入ではありません。

関連研究の対象・結果・限界を読む

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