「どうせできない」と言う子に、親はどう声をかける?
この記事でわかること
「できるよ!」と急いで否定する前に、「難しかったんだね」と受け止めます。今は休むか、手伝ってほしいかを聞き、やり直すことを会話の条件にしません。
この記事の目次
「できない」の中身を、ひとつずつ聞く
積み木が崩れて「どうせできない」。本人は作り方に困っているのかもしれませんし、見られることが恥ずかしいのかもしれません。一言だけで「自己肯定感が低い」と決めつけないで、まず目の前で起きたことを聞きます。
「倒れて嫌になった?」「今は見ていてほしい?」と、一度に一つ。返事がなければ質問を重ねず、そばにいるだけでも構いません。本人が話す前に、大人の失敗談で話を終わらせないようにします。
すぐに成功させるより、頼み方を選べるようにする
「ほら、簡単でしょ」と大人が完成させると、本人の困り事が置き去りになることがあります。「土台を持つ? 一緒に考える? 今日はやめる?」と、手伝える範囲を具体的に示します。
本人が休むと選んだら、後で必ず再挑戦する約束を求めません。再開したときには「ここを変えたんだね」と見えたことを伝え、続けた長さや作品の高さだけを褒める基準にしません。
「うまくできない」と「自分はだめ」を分ける
「自分はだめな子だ」と言ったら、できたことの一覧で言い負かすより、「できなかったのがつらいんだね。でも、できるかどうかで大切さは変わらないよ」と短く伝えます。言い聞かせを長くせず、その後も普段どおり一緒に過ごします。
自己理解は苦手な部分や必要な助けに気づくこと。自己肯定感では、その苦手さがあっても本人を大切に扱うことに目を向けます。「できそう」という見通しをつくる工夫は、自己効力感の話として分けて考えられます。
遊びが終わった後も、評価の時間にしない
夕食や寝る前に「今日は何ができた?」と成果を毎日提出させる必要はありません。本人が話したいことを聞き、話したくない日は別の話をします。
「できない」が繰り返されるときは、課題が難しすぎないか、比較される場面が続いていないか、大人の手助けが届いているかも見直します。本人の気持ちだけを変えようとしないことが大切です。
4・5・6歳ごろなら、こんな工夫も
年齢は目安です。その日の様子や、本人が使いやすい方法に合わせて選んでください。
4歳ごろ
「持とうか? 休もうか?」と、目の前でできる二つを短く示します。指さしでも選べます。
5歳ごろ
「見ていて・ここだけ手伝って・一緒に」を選べるようにし、頼まれた部分だけ手伝います。
6歳ごろ
落ち着いたときに、難しかった部分と助かったことを本人の言葉で振り返ります。失敗の反省会にはしません。
家で遊んでみるなら
参考にした資料
子どもの気持ちや主体性を尊重する関わりについて、以下の資料を参考にしています。会話や年齢別の工夫は編集部が考えた例です。
資料の一覧と、参考にした内容
- 国立教育政策研究所:社会情緒的コンピテンスの一覧
自尊心と、自己認知・自己効力感の概念の区別を参照。以下の会話や年齢別の工夫の効果を検証した資料ではありません。
