親の困りごとから読む

「友達のほうが上手」と落ち込む子。比べてしまうときの関わり方

この記事でわかること

「比べなくていい」と止める前に、「上手にできてうらやましかったんだね」と聞いてみます。そのうえで、友達より上手になる以外に、本人が楽しみたいことや欲しい助けを一緒に探します。

「友達のほうが上手」と落ち込む子。比べてしまうときの関わり方
この記事の目次

「比べないで」で気持ちを閉じない

友達の絵を見て、自分の絵を隠す。「あなたのほうが上手」と励ますと、今度は勝ち負けが安心の条件になるかもしれません。順位を逆転させる言葉より、「見せたくなくなったんだね」と今の気持ちを聞きます。

うらやましい気持ちがあっても、その友達を嫌いになったとは限りません。「何がいいなと思った?」と聞くなら一度だけ。話したくないときは、作品をしまう希望を尊重します。

本人が見てほしいところを聞く

「きれい」「上手」の代わりに、「この色を選んだんだね」「ここから道が続いているね」と、見えたことを伝えます。大人の評価を増やすより、「どこを見てほしい?」と本人に案内してもらいます。

気に入ったところが見つからなくても、無理に一つ答えさせません。「今日はしまっておこうか」と終えられます。作品に満足できない日にも、一緒に過ごす関係は変わらないことを行動でも示します。

兄弟姉妹にも、同じ物差しを当てない

「お姉ちゃんはできた」「弟は泣かない」と比較すると、目の前の子の困り事が見えにくくなります。それぞれに、今どんな助けが必要かを聞きます。褒める数を機械的にそろえるより、話を聞く時間を一人ずつ取ります。

競争のある遊びをすべて避ける必要はありません。ただ、負けた子に笑顔や再戦を強制しないこと。勝った子の喜びも、負けた子の悔しさも、それぞれ受け止めます。

まねしたい気持ちが出たら、支えを考える

本人が「同じように描きたい」と言うなら、「どこを試したい?」と範囲を小さくします。見本を見る、道具を変える、大人に手を借りるなど、使いたい方法を相談します。

他の子と同じになることをゴールにせず、本人が続けたいかを途中でも確かめます。自己肯定感を守る関わりと、練習して技能を身につけることは、両方を大切にできます。

4・5・6歳ごろなら、こんな工夫も

年齢は目安です。その日の様子や、本人が使いやすい方法に合わせて選んでください。

4歳ごろ

二人の作品を並べて採点せず、本人が指した色や形を一緒に見ます。

5歳ごろ

「見せる・しまう・続きを作る」を選べるようにして、作品の扱いも本人に聞きます。

6歳ごろ

「友達のいいところ」と「自分が大切にしたいところ」を別々に話します。どちらにも順位をつけません。

家で遊んでみるなら

自己肯定感について知る →

参考にした資料

子どもの気持ちや主体性を尊重する関わりについて、以下の資料を参考にしています。会話や年齢別の工夫は編集部が考えた例です。

資料の一覧と、参考にした内容
  1. 国立教育政策研究所:社会情緒的コンピテンスの一覧

    自尊心と、自己認知・自己効力感の概念の区別を参照。以下の会話や年齢別の工夫の効果を検証した資料ではありません。

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