叱ったあと、「自分は悪い子」と思わせないためにできること
この記事でわかること
「あなたは悪い子」ではなく、「叩くことは止める」と行動を具体的に伝えます。大人が強く言いすぎたら、子どもの謝罪を待たずに自分の言い方を謝り、次にどうするかを落ち着いて相談します。
この記事の目次
安全を守ったら、話せる時間を待つ
人を叩こうとしたときは、まず距離を取り、安全を確保します。長い説明や反省を求めるのは後にして、「叩くのは止めるよ」と短く伝えます。怒っている気持ち自体を禁止する必要はありません。
子どもも大人も興奮しているときは、すぐに話し合おうとせず、安心できる場所で間を置きます。抱きしめることを嫌がるなら距離を取り、触れることを仲直りの条件にしません。
人格を否定した言葉は、大人から訂正する
「だめな子」「もう嫌い」と言ってしまったなら、曖昧に流さず、「だめな子と言ったのは間違いだった。ごめんね」と、その言葉を訂正します。「あなたが怒らせたから」と謝罪に責任転嫁を付け足さないようにします。
謝った直後に許してもらおうとせず、本人の返事を待ちます。「叩くことは止める。でも、あなたを大切に思っていることは変わらない」と、行動への境界と本人への思いを分けて伝えます。
「次はしない」だけで終わらせない
落ち着いたら、何があったかを本人にも聞きます。貸したくなかった、言葉が出なかったなど事情が分かっても、叩いたことを肯定するわけではありません。次に使える言葉や、大人に助けを求める方法を一つ相談します。
「全部一人で解決して」とせず、大人が近くにいる、取り合いになりやすい物を事前に相談するなど、環境も変えます。約束を守れなかったら愛情を引き上げる、という条件は付けません。
いつもの関係に戻る行動を大切にする
話が終わったら、お茶を飲む、本を見るなど、普段の過ごし方へ戻ります。何度も事件を蒸し返したり、家族の前で反省を発表させたりする必要はありません。
大人が繰り返し怒鳴ってしまうなら、一人で抱えず、家族や園の先生などに困っている場面を相談します。子どもの自己肯定感を「親がいつも正しく振る舞えたか」の採点にもせず、関係を修復する行動を重ねます。
4・5・6歳ごろなら、こんな工夫も
年齢は目安です。その日の様子や、本人が使いやすい方法に合わせて選んでください。
4歳ごろ
「叩くのは止める。嫌だったら呼んでね」と短く伝え、大人を呼ぶ合図を一緒に試します。
5歳ごろ
本人の説明を途中で訂正せずに聞いてから、次に使えそうな言葉を一つ選びます。
6歳ごろ
大人の言い方と子どもの行動を別々に振り返り、双方が変えられることを相談します。
家で遊んでみるなら
参考にした資料
子どもの気持ちや主体性を尊重する関わりについて、以下の資料を参考にしています。会話や年齢別の工夫は編集部が考えた例です。
資料の一覧と、参考にした内容
- 国立教育政策研究所:社会情緒的コンピテンスの一覧
自尊心と、自己認知・自己効力感の概念の区別を参照。以下の会話や年齢別の工夫の効果を検証した資料ではありません。
