友達と遊ぶと自分のルールばかり。親はどう入る?
この記事でわかること
子ども同士で提案し合い、どちらも楽しんでいるなら少し見守れます。一方が嫌だと言えない、役を押し付けられている、物を取られるときは大人が入って構いません。自分の案を出すことを止めず、相手も選べる形に整えましょう。
この記事の目次
「仕切る子」だけを見ない
ごっこ遊びで「私がお店の人。あなたはお客さん」と毎回決める。親は、わがままにならないか気になります。まず、誘われた子がどう応じているかも見ます。その役を楽しんでいるのか、変わりたいと言っているのかで、必要な関わりは変わります。
声の大きさだけで悪者を決めず、二人が何をしたいのかを確かめます。相手が黙っているときも、賛成と決めつけず「その役で遊びたい?」と答える機会をつくります。
- 双方が案を出し、遊びが続いているなら待ってみる。
- 拒否を無視する、押す、物を取る行動は止める。
- 困って大人を見ている子には、助けが必要か確かめる。
親は、二人の希望を短く並べる
「お店の人を続けたいんだね。お友達もお店の人をやりたいんだね」と、希望を並べてから「どうしようか」と聞きます。「お友達に譲りなさい」とわが子の希望を消すだけでは、相談する形になりません。
子どもから案が出なければ「交代する? お店を二つにする?」と提案します。大人の案も、二人が嫌なら選ばなくて構いません。順番にするなら、何をしたら交代かが分かるようにします。
- 「お客さんが一回来たら交代」など、遊びに合う区切りを相談する。
- 一人がずっと待つ役になっていないか確認する。
- 合意した後も「やっぱり嫌」と言い直せるようにする。
途中でルールを変えたくなったら
負けそうになると「今のはなし」。そのときは「変えたいんだね。続ける前に、みんなに聞こう」と止めます。新しいルールを考えること自体は悪いことではありませんが、参加している人が知らないまま変えると、一緒に遊びにくくなります。
「次の回からにする」「今回は元のルールにする」「別の遊びにする」と相談します。親が勝敗を公平にするためだけに細かく管理せず、本人たちが何を楽しみたいかも聞いてみましょう。
まとまらない日は、別々でもいい
毎回一つの遊びにまとめなくても大丈夫です。「今日は別のことをしよう。やりたくなったらまた聞こう」と離れる選択を示します。相手には、わが子の案で遊ぶ義務も、仲直りのために戻る義務もありません。
親が疲れている日は、相談を長引かせず安全に分かれる手助けを。公園ならそれぞれの保護者が見守れる場所で別の遊びに移るなど、できる範囲で区切ります。
家でも、親の希望を一つ出す
親子遊びで毎回子どもの案に従う必要はありません。「今日は私も店員をしてみたい」と希望を出し、交代や役の増やし方を相談してみます。親がわざと困らせたり、毎回交渉の練習にしたりする必要はありません。
うまく遊べた日は「お店を二つにしたら、二人とも店員ができたね」と何が変わったかを話します。協働を、いつも譲ることや全員が同じ考えになることとして扱わないための編集部案です。
4・5・6歳ごろなら、こんな工夫も
年齢は目安です。その日の様子や、本人が使いやすい方法に合わせて選んでください。
4歳ごろ
大人が「店員をやりたいんだね」と希望を短く代弁する案から。長い話し合いより、役を一つずつ確認します。
5歳ごろ
「交代」「二つ作る」など実際に試せる案を二つほど示し、どちらも嫌なら別案や別遊びに戻ります。
6歳ごろ
始める前に役や終わり方を相談する案もあります。決めた内容を途中で変えるときは、参加者に確認する形を大人が支えます。
家で遊んでみるなら
参考にした資料
子どもの気持ちや主体性を尊重する関わりについて、以下の資料を参考にしています。会話や年齢別の工夫は編集部が考えた例です。
資料の一覧と、参考にした内容
- 文部科学省『幼稚園教育要領』(平成29年告示)
第2章「人間関係」の、互いに思いを主張し折り合いを付ける経験や協同する遊びを参照。役決めの会話や別々に遊ぶ案は家庭向けの編集部提案です。
