協調性を育む習い事は?チームスポーツ・合奏・共同制作の選び方
この記事でわかること
協調性を期待するなら、皆と同じ動きをさせるだけでなく、役割や進め方を相談できる教室を探しましょう。チームスポーツ、合奏、共同制作などが候補です。本人の意見も聞かれ、得意な子だけに役割が偏らないかを見ます。
この記事の目次
チームに入るだけでは、経験の中身はわからない
同じユニフォームを着ていても、一人ずつ順番に練習する時間が中心かもしれません。協働の場面を探すなら、子ども同士で相談する、役割を分ける、困っている相手を助ける時間があるかを確かめます。
- チームスポーツ:人数やルールを年齢に合わせ、全員に出番があるか。
- 合奏:指示された音を出すだけでなく、互いの音を聴いて合わせる場面があるか。
- 共同制作・料理:何を作るか、誰が何をするかを相談できるか。
幼児には、複雑な作戦より小さな共同作業
幼児の活動では、長い作戦説明より『二人で運ぶ』『交代で一つずつ置く』など、今することが見える形から考えます。年齢に合わないルールに従えないことを、協調性の不足と決めつけないようにします。
米国小児科学会の資料でも、幼い子には遊びを重視し、年齢が上がってからも道具・人数・ルールを調整することが示されています。勝敗だけを重視していないかも体験で見ましょう。
役割が固定されていないかを見る
上手な子がいつも中心で、他の子が待つだけでは、経験する機会に偏りができます。本人がやりたい役を伝えられるか、難しい役は助けを借りられるかを確認します。
- 「役や担当は、どのように決めますか?」
- 「同じ役を希望したとき、どう相談しますか?」
- 「まだ上手にできない子にも参加できる出番がありますか?」
意見がぶつかったときこそ、先生の関わりを見る
大人がすぐ答えを決める場合もあれば、互いの希望を聞く時間を取る場合もあります。幼児が自分たちだけで解決できないときは、先生が言葉を補って相談を支えられるかを見ます。
嫌がる子を『チームのため』と押し切ったり、失敗した一人を責めたりする対応は、望む協働の経験かを見直す材料です。自分の困りごとも伝えられることを大切にします。
家では、勝ったかより一緒にしたことを聞く
『誰と何をした?』『うまくいかないとき、どうした?』と、本人が話したい場面を聞きます。質問を重ねすぎず、『友達が手伝ってくれた』という短い話だけでも受け止めます。
家族で机を拭く、積み木で一つの町を作るなど、家庭にも役割を相談する機会はあります。集団の習い事が合わない時期にも、少人数でできることから試せます。
4・5・6歳ごろなら、こんな工夫も
年齢は目安です。その日の様子や、本人が使いやすい方法に合わせて選んでください。
4歳ごろ
二人で一つを運ぶなど、役割が見える短い共同作業があるかを見ます。
5歳ごろ
交代や簡単な分担を、先生が言葉や見本で支える場面を確認します。
6歳ごろ
希望する役と難しい部分を伝え、役割を途中で調整する経験をつくります。
家で遊んでみるなら
参考にした資料
習い事の候補・見学ポイント・会話は編集部の提案です。資料ごとに参考にした内容を記し、特定の教室や種目の効果を実証した研究とは分けています。
資料の一覧と、参考にした内容
- American Academy of Pediatrics — Is Your Child Ready for Sports?
幼児期の遊び中心の活動と、年齢に応じた道具・人数・ルールの調整を参照。スポーツが合奏や共同制作より協働に優れるという資料ではありません。
- 文部科学省「幼稚園教育要領」(平成29年告示)
領域「人間関係」の、思いを伝え合い協力して活動する考え方を参照。習い事の比較研究ではなく、選び方と会話例は編集部案です。
