親の困りごとから読む

習い事が続かない。粘り強さのために、辞めさせない方がいい?

この記事でわかること

粘り強さのために、何があっても続けさせる必要はありません。課題を小さくする、やり方を変える、助けを借りることで『もう一回』と思えるかを見ます。つらさの理由を聞かず、辞めないことだけを成功にしないようにしましょう。

習い事が続かない。粘り強さのために、辞めさせない方がいい?
この記事の目次

小さな挑戦がある教室を探す

できない課題が続けば、本人も次に何をすればよいかわからなくなります。体験では、今できるところから少し先へ進む練習になっているかを見ます。

  • 水泳:水への慣れ方や怖い動きを分け、本人の段階に合う練習を相談できるか。
  • 楽器:一曲全部でなく、一部分や短い練習に分けられるか。
  • 工作・ロボット:失敗した部分を確かめ、手直しして試す時間があるか。

「もう嫌」の中身を分けて聞く

練習が難しいのか、同じことの繰り返しに飽きたのか、先生の前で失敗するのが怖いのかで対応は変わります。『やる気がない』とまとめず、始める前・活動中・帰宅後のどこで困るかを見ます。

難しさが原因なら量や課題を調整し、疲れが強いなら時間帯や頻度を相談します。怖い対応やからかいがあるなら、本人に耐える練習を求めず運営へ確認します。

先生に、できない日の進め方を聞く

『頑張ればできます』だけでなく、つまずいたときの具体的な工夫を聞きます。

  • 「同じところで止まったら、どんな別の練習に変えますか?」
  • 「家で練習できなかった日は、どう参加できますか?」
  • 「今の目標を、本人ができそうな小さい段階に分けられますか?」

褒めるなら、工夫や助けの使い方も

「最後までやったね」だけでなく、「難しいところを先生に聞けたね」「持ち方を変えて試したね」と具体的な行動に触れます。長時間続けたことだけを評価すると、休むと言いにくくなる場合があります。

中室牧子さんが紹介する粘り強さの研究は、教師研修と継続した授業を組み合わせた小学生への取り組みです。幼児に一言褒めれば同じ結果が得られる、という研究ではありません。家庭では本人が次に試せる方法を一緒に探します。

続ける・休む・辞めるを、状況に合わせて選ぶ

楽しむ場面があり、課題の調整を試せそうなら、次の数回で様子を見る方法があります。疲れが強ければ休む、活動そのものへの関心がなく別のことをしたければ終えることも相談できます。

どの選択でも『何が合ったか、何が難しかったか』を短く振り返れば、次を選ぶ材料になります。辞めた経験を、本人の根性や将来の成功の判定に結びつけないようにしましょう。

4・5・6歳ごろなら、こんな工夫も

年齢は目安です。その日の様子や、本人が使いやすい方法に合わせて選んでください。

4歳ごろ

できた・できないの前に、安心して参加できるかを見ます。課題を短くし、一緒に始めます。

5歳ごろ

次に試す方法を二つ示し、本人が選べるようにします。

6歳ごろ

小さな目標と、困ったときに助けを求める相手を本人と決めます。

家で遊んでみるなら

粘り強さについて知る →

参考にした資料

習い事の候補・見学ポイント・会話は編集部の提案です。資料ごとに参考にした内容を記し、特定の教室や種目の効果を実証した研究とは分けています。

資料の一覧と、参考にした内容
  1. 中室牧子「『励まし方』や『褒め方』を変えたら、子どもの『やり抜く力』が伸びた」

    Alan, Boneva & Ertac(2019)のトルコ小学生への授業介入を紹介する公開抜粋。幼児の習い事継続や一言の声掛けを検証した研究ではありません。続け方の相談例は編集部案です。

  2. American Academy of Pediatrics — Organized Sports for Children, Preadolescents, and Adolescents

    発達に合った参加と楽しさを重視する説明を参照。水泳・楽器・工作の粘り強さへの効果順位は示していません。

関連研究の対象・結果・限界を読む

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