空き箱・砂・葉っぱで、見立て遊びを楽しもう
この記事でわかること
材料を少し置き、子どもが何に見立てるか待ってみましょう。何も思いつかなければ、親が「これはお皿にしようかな」と一つ見せれば十分です。凝った作品を完成させなくても、名前や役が変わるやり取りを楽しめます。
この記事の目次
最初は、材料を三つくらいに絞る
家なら清潔な空き箱と紙、布など。外なら使ってよい場所の砂や、落ちている葉を少し選びます。材料が多すぎると片付けも大変なので、手元にある少量で始めます。
箱を出す前には、ホチキスの針や鋭い切り口がないか確認します。小さいきょうだいがいるときは、口に入る小物を使わないようにします。自然物は採取の決まりを確認し、知らない植物やキノコは触らず、遊びの食べ物を本当に口に入れない約束をします。
子どもの設定が変わっても、合わせてみる
箱を車にしていた子が「やっぱりおうち」と言ったら、その変更に付き合ってみます。「じゃあ、ここから入るの?」と役を受け取り、親が一貫した物語に直そうとしません。
見立てが出てこなければ、親が紙を丸めて「パンに見えるな」と置きます。子どもが「違う、石だよ」と言ったら「石だったんだね」と返します。必ず一つの物に名前を付ける必要はなく、並べたり積んだりしているだけでも続けられます。
- 空き箱:店のカウンター、乗り物、動物の寝床に。
- 砂:山、道、ケーキなどに。周りの人に投げない約束も。
- 落ち葉:お皿や切符などに。本人の別の見方も採り入れます。
親は監督より、お客さん役に
「もっときれいに盛り付けよう」と作り方を指示する代わりに、「一つください」「ここに座っていい?」と遊びの中に入ります。子どもが店員役を嫌がったら、親が店員になったり、役を決めずに並べたりできます。
親と子で設定が違うときは「私はお店だと思った。あなたは何にしたい?」と確かめます。友達やきょうだいと遊ぶなら、同じ設定に全員を合わせるより、場所を分ける、順番に役を選ぶ方法もあります。
壊れたり飽きたりしたら、別の使い方へ
砂のケーキが崩れたら、「崩れたね。もう一度固める?スープにする?」と方法を選べます。ただし、本人が悲しんでいるのにすぐ別の意味を付けてごまかさず、まず残念だったことを聞きます。
何を提案しても乗ってこなければ、その日はしまいます。見立て遊びをしない日があっても問題はありません。切るのが難しい、材料を触るのが嫌など、遊び方の負担がないかも確かめます。見る役だけでも参加できます。
片付けられる規模で、終わりをつくる
大きな工作にすると親が疲れるなら、トレーの上だけ、箱一つだけと場所を決めます。「あと一回お客さんをしたら、お店を閉めよう」と遊びの言葉で終わりを知らせる方法もあります。
残したい作品は、置き場所を相談するか写真を撮ります。外では持ち込んだ材料やごみを持ち帰り、その場所の決まりに沿って片付けます。次回は同じ設定でなくてもよく、また手に取ったものから始められます。
4・5・6歳ごろなら、こんな工夫も
年齢は目安です。その日の様子や、本人が使いやすい方法に合わせて選んでください。
4歳ごろ
親と役を分けず、並べる・渡すなどのやり取りから始められます。
5歳ごろ
子どもの設定に親がお客さん役で加わり、変更も楽しみます。
6歳ごろ
看板や切符が欲しくなったら作ります。文字を書くことは参加条件にしません。
家で遊んでみるなら
参考にした資料
子どもの気持ちや主体性を尊重する関わりについて、以下の資料を参考にしています。会話や年齢別の工夫は編集部が考えた例です。
資料の一覧と、参考にした内容
- 国立立山青少年自然の家「森のレストラン」
「1.活動の概要」「6.活動の展開」「8.留意点等」。自然物を料理に見立てる幼児向け活動と、採取・危険な植物への配慮を参照。空き箱や砂の遊び、家庭での会話は編集部の提案です。
- 文部科学省「幼稚園教育要領」(平成29年告示)
本文p.17–18・第2章「表現」。領域「表現」の、素材や表現方法に親しむ考え方を参照。特定の遊びによる創造性の向上を保証するものではありません。 家庭での会話や手順は編集部の提案です。
