負けると泣く・怒る。ゲームを続ける?やめる?
この記事でわかること
泣いていても、すぐ「最後までやりなさい」と続けなくて大丈夫です。いったん手を止め、本人が続けたいかを確かめます。物を投げるなど危ないときは、まずゲームを中断します。
この記事の目次
負けて泣いている間は、説明を急がない
せっかく一緒に遊んだのに、負けた途端に泣かれると親も困ります。「そんなことで泣かないの」と言いたくなる場面ですが、まずは駒を動かす手を止めます。
「勝ちたかったね。少し休もうか」と短く伝えます。「悔しくない!」と返ってきたら、気持ちの名前は引っ込めて「そうなんだね。ここで待つよ」で構いません。泣き止むまで何度も理由を聞く必要はありません。
続けるかは、落ち着いてから決める
負けをなかったことにして毎回勝たせるか、泣いても最後までさせるか。その二択にしなくて大丈夫です。今の結果はそのままにして、次の一回を休む方法があります。
ほかの子がいる場合は、その子の遊びも止め続けないようにします。親子でいったん離れて、再参加できる区切りを待つのも一案です。
- 話を聞けそうで本人も望むなら「次の一回をする?」と確認。
- まだつらそうなら「今日はここまでにしよう」と終了。
- 投げたり叩いたりする場合は「当たると痛いから、駒はここに置くね」と危険を止める。
次は、遊びの長さを変えてみる
再び遊ぶ日は、勝敗が決まるまでの時間を短くしたり、回数を先に決めたりしてみます。「今日は二回。途中で休みたいと言っていいよ」と、終わり方も相談します。
勝負のない共同制作や、全員で一つの目標を目指す遊びに替える日があっても構いません。勝敗に慣れさせるために、嫌がる対戦を繰り返す必要はありません。
親が負けたときには「残念。私は一回休んでからまたしようかな」と自分の過ごし方を言葉にする例もあります。ただし、それを子どもにそのまま真似させる課題にはしません。
友達との対戦で途中退席するときには、「いったん休むね。先に続けていてね」と大人が橋渡しする例もあります。戻るときは、途中から入ってよいか相手にも確かめます。自分の休み方と、相手が遊びを続けることの両方を大事にできます。
親まで腹が立ってきたら
「泣くならもう遊ばない」と言ってしまいそうな日は、次の勝負を始めず休憩にします。「私も今は疲れたから、今日は終わりにしたい」と親の状態を伝えてよいのです。
あとで「泣いたのが悪かった」とまとめず、「投げずに置くには、何ができそう?」と一つの行動だけ相談します。片付けも、本人が落ち着いてから一緒に行う方法があります。
毎回の遊びが親子につらく、工夫を変えても困る状態が続くなら、園での遊び方も聞いてみます。負けて泣く一場面だけで、感情を調整する力全体を判断しないようにしましょう。
4・5・6歳ごろなら、こんな工夫も
年齢は目安です。その日の様子や、本人が使いやすい方法に合わせて選んでください。
4歳ごろ
一回で終わる短い遊びから選び、休憩を大人が提案する例です。
5歳ごろ
「休むときはこの場所に座る」など、始める前に相談する例です。
6歳ごろ
同じ勝負を続けるか別の遊びにするか、再開方法を一緒に考える例です。
家で遊んでみるなら
参考にした資料
子どもの気持ちや主体性を尊重する関わりについて、以下の資料を参考にしています。会話や年齢別の工夫は編集部が考えた例です。
資料の一覧と、参考にした内容
- こども家庭庁掲載「体罰等によらない子育てを広げよう!」
冊子p.8〜13の、気持ちを聞くこと・環境の調整・保護者が休むことを参考にしています。本文の会話と手順は編集部の提案で、効果を検証した介入ではありません。
- 文部科学省「幼稚園教育要領解説」(平成30年2月)
本文p.9〜11の、安心できる大人の存在、生活の見通し、興味や関心の広がりを参考にしています。園の教育に関する資料で、家庭の年齢別到達基準ではありません。
