親の困りごとから読む

公園から帰りたがらない。切り替えをどう手伝う?

この記事でわかること

帰ることは大人が伝え、最後の遊びや移動の仕方に選べる部分を作ります。「あと少し」を繰り返すより、「滑り台をあと一回、その後は靴の砂を払おう」と区切りを具体的にしてみましょう。

公園から帰りたがらない。切り替えをどう手伝う?
この記事の目次

帰る前に、遊びの区切りを一緒に決める

時計を指しても遊びを止めないと、約束を聞いていないのかと腹が立つことがあります。まず、子どもが分かる終わり方になっているかを見直します。

時間に余裕のあるうちに近くへ行き、「帰る前に、何を一回したい?」と聞く方法があります。ただし、あと一回を選ばせる時間もない日は、選べるように見せず「今日はもう帰る時間」と伝えます。

  • 砂の山を作っているなら「この一杯をのせたらおしまい」。
  • 滑り台なら「次に滑ったら出口へ行こう」。
  • タイマーが合う子には、鳴った後にすることも一緒に伝える。

嫌な気持ちと、帰る予定は別にする

「まだ遊びたい」に「楽しかったね。もっとしたかったね」と返しながら、帰宅の予定は保てます。気持ちを聞いたからといって、いつまでも延長しなくて大丈夫です。

「帰る? 帰らない?」ではなく、「ボールを持つ? バッグを持つ?」など、帰る途中の役割を選べる例があります。どちらも嫌なら大人が荷物を持ち、次の動作を一つだけ伝えます。

動けないときは、次の一歩を小さくする

「帰る支度をして」では広すぎるなら、「まず砂場の外に立とう」「次は靴の砂を払おう」と分けます。片付けを親子で一緒にする方法もあります。

急いでいると「置いていくよ」と言いたくなりますが、子どもを残して離れる形は避けます。交通や遊具の危険から守りつつ、安全な場所で少し待つ、応援できる大人に連絡するなど、その場でできる方法を選びます。

次回は帰る直前に疲れ切っていないか、空腹でないかも考え、遊ぶ時間を短めにしてみるのも一案です。毎回の説得を上手にすることだけが解決ではありません。

遊びを途中で止めるのが惜しいなら、砂の作品を写真に残す提案もできます。本人が望まなければ撮らず、「次に来たら続きができる」と保証もせずに、今日作ったものを一緒に眺めてから終える方法もあります。

帰れた後に、反省会を長くしない

帰り道に機嫌が戻っても、「さっきはなぜ約束を守らなかったの」と蒸し返さなくて構いません。「靴を履いたら動き出せたね」など、実際に助けになったことを一つ覚えておきます。

親にも予定や疲れがあります。余裕のない日は遠い公園を避けたり、短時間の散歩に替えたりしてよいのです。うまく帰らせるために、毎回盛大な遊びやご褒美を用意する必要はありません。

落ち着いた別の日に、「次は帰る前に何をしたい?」と相談してみます。予告しても難しい日があって当然、という余地を残し、その子に合う区切りを探しましょう。

4・5・6歳ごろなら、こんな工夫も

年齢は目安です。その日の様子や、本人が使いやすい方法に合わせて選んでください。

4歳ごろ

回数や動作で終わりを示し、片付けを一緒にする例です。

5歳ごろ

遊び始める前に「最後の一つを決めよう」と相談する例です。

6歳ごろ

帰宅時刻を一緒に確かめ、最後の遊びから逆に考える例。時計を読むことは前提にしません。

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参考にした資料

子どもの気持ちや主体性を尊重する関わりについて、以下の資料を参考にしています。会話や年齢別の工夫は編集部が考えた例です。

資料の一覧と、参考にした内容
  1. 文部科学省「幼稚園教育要領解説」(平成30年2月)

    本文p.9〜11の、安心できる大人の存在、生活の見通し、興味や関心の広がりを参考にしています。園の教育に関する資料で、家庭の年齢別到達基準ではありません。

  2. こども家庭庁掲載「体罰等によらない子育てを広げよう!」

    冊子p.8〜13の、気持ちを聞くこと・環境の調整・保護者が休むことを参考にしています。本文の会話と手順は編集部の提案で、効果を検証した介入ではありません。

関連研究の対象・結果・限界を読む

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